九州労働金庫（福岡市）は7日、会員労働組合の組合員向けに、勤務先が民事再生法か会社更生法の適用を申請した場合に限り、離職前に当座の生活資金を無担保・低利子で貸し付ける「生活応援融資」の取り扱いを12日から始めると発表しました。同様の融資は全国労金で初めてです。

　九州地区で倒産が増加していることに対応。貸し倒れを少なくするため、従業員の雇用維持が期待できる再建型の法的整理企業に融資対象を限定しました。対象となる同金庫会員の労働組合は6971で、加盟組合員の合計は86万人とのこと。

　融資の上限は60万円で、返済期間は最長10年。金利は保証料を含め年２・５％。最長2年間は利息だけの支払いも可能です。取り扱いは2003年3月末まで。融資枠は5億円ですが、九州労金は「状況次第で拡大を検討する」としています。