福祉機器の導入
安心・安全な支援のために
H28年度より、介護支援用ロボット「HAL」を導入しました。
このロボットは、支援における移乗介助や体位交換など様々な場面において、介護者の動きをアシストし、腰への負担を軽減します。
日本における介護職員の約半数が、腰痛を抱えながら仕事にあたっているというデータもあるそうです。この背景には、利用者の方を優先して考える奉仕の精神が根強くある、日本人の気質があるかもしれません。福祉機器「HAL」の導入により、持ち上げる、動かすといった動きがサポートされることで、介護現場から腰痛問題が改善されることを期待しています。その後、さらに床走行式リフト「ヘルパー育」、移乗介助ロボット「愛移乗くん」と順次導入し、移乗介助の際に活用しています。
機械を使用しながらの支援やリフトでの移乗支援に対し、不安感や不快感を抱く方もいらっしゃるかもしれません。ある種の誤解や不安の除去も含めて、説明と使用の目的などをしっかりと伝え、利用者の皆さんにとっても、支援者にとってもより良い関係の中で、安心で安全な日常生活の提供を目指せるよう工夫をしていきたいと思います。