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明治8年7月槇村京都府知事は、精神障害者を収容する施設の必要性を認め、京都市左京区南禅寺境内に府立癲狂院を設置した。これは公立病院としては本邦最初のものである。その後年とともに業績を挙げつつあったが、明治15年10月諸般の事情で廃止されることになった。当時の知事北垣国道氏はこの施設の廃止を甚だ遺憾とし、李家隆彦氏他数名共同して、民間施設としてその事業を継承することとなり、施設を左京区永観堂境内に移転、ここに私立京都癲狂院が開設された。その後明治28年にいたり、共同経営者の一人川越新四郎個人を以て事業を引き継ぐことになり、さらに嗣子川越直三郎は、大正2年10月院長として施設の改善と収容力の増加を図るため、自力を以て京都市左京区浄土寺馬場町の現在の位置に病床数100床の病院を新築移転し、川越病院と改称した。本院は大正10年10月以来、京都府代用精神病院に指定され、戦後は京都府指定病院として精神衛生法、並びに生活保護法適用者を、数多く受託し昭和23年より京都府社会福祉協議会に属する病院として一時共同募金の対象となったこともある。昭和26年7月、民法34条による公益法人の認可を受け、清水三郎理事長となり、財団法人川越病院として事業を継承した。平成8年7月1日、清水達夫が理事長に就任し、精神科訪問看護、精神科ディケアに尽力し、精神科医療の充実に意を注いでいる。現在、京都福祉医療施設協議会に所属している。 |
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大正 2年10月 | 前身京都府立癲狂院から現在地に新築移転し、川越病院と改称 |
大正10年10月 | 京都府代用病院として指定される |
昭和26年 7月 | 財団法人 川越病院を設立 |
昭和30年12月 | 内科を併設 |
昭和31年12月 | 清水三郎 院長に就任 |
昭和33年 3月 | 社会福祉事業法による第2種社会福祉事業施設届出 |
昭和49年10月 | 社会福祉事業法による第2種社会福祉事業を開始 |
平成 4年 2月 | 平成3年度京都府保健医療功労者知事表彰(団体)受賞 |
平成 8年 6月 | 精神科ディケア 認可 |
平成 8年 7月 | 清水達夫 院長に就任 |
平成11年 3月 | 内科病棟を閉鎖 |
平成11年 8月 | 精神療養病棟 認可(51床) |
平成24年 4月 | 一般財団法人 川越病院に法人移行 |
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施設の名称 | 一般財団法人 川越病院 |
施設の所在地 | 京都市左京区浄土寺馬場町48 |
設立年月日 | 明治15年10月 財団法人川越病院(昭和26年7月) 平成24年4月 一般財団法人に移行 |
開設者氏名 | 一般財団法人 川越病院理事長 清水達夫 |
管理者氏名 | 清水達夫 |
診療科目 | 精神科・神経科・内科・循環器科 |
告示・指定 | 生活保護法指定医療機関・精神保健法指定医療機関 障害者自立支援医療指定医療機関 京都府南部精神科救急医療システム事業輪番医療機関 |
許認可病床数 | 精神科162床(うち精神療養病棟51床) |
職員数 | 126人(うち非常勤16名) |